②既存の植物活性化剤(抵抗性誘導剤)発現パターンの比較
病原体が感染すると植物ホルモンであるサリチル酸(SA)を介して、防御応答遺伝子であるPR1の発現が誘導されます。既存の抵抗性誘導剤であるプロベナゾール(PBZ)及びアシベンゾラルSメチル(ASM)は、それぞれSAの上流と下流に作用することが分かっています。
本系では、10日間ほどの連続観察によって、ASMはPBZよりも早くPR1遺伝子の発現を誘導することが分かりました。これは、それぞれの作用点を反映した結果であると言えます。既存の抵抗性誘導剤の発現パターンと比較することで供試資材の作用点を推測できると考えています。